最近都市部ではシーシャバーというのをよく見かけるようになりましたね。
シーシャって何?水タバコって何?という疑問に答えてみようと思います。
シーシャ/水タバコは地域による名称の違いであって基本的には同じものを指します。他にもフッカー/フーカー(Hookah)と呼ぶ地域もあります。
水タバコ/シーシャとは?
歴史
水タバコに関する起源について書かれている記事がなかったのでWikipediaの英語の記事を調べてみました。2通りの説があって
①イエズス会のローマカトリック宣教師がインドのムガル帝国の国王にタバコを紹介した時に物理学者が発明した説
②あるいは先にペルシャのサファヴィー朝で広まって起源とする説
いずれにしても誕生は中近東で16世紀ごろのようですね。
仕組み
ホースから息を吸い込むことで下のボトル内の気圧が下がり真ん中の管から空気が流れ込みます。その際、炭で熱せられたフレーバーが蒸気を含む煙となって真ん中の管を通って水のフィルターくぐるという仕組み。
いわゆるフレーバーと呼ばれるものはタバコの葉を糖蜜で固めたもので、果物、花、スパイス系など幅広い風味が存在します。
普通のタバコとの違い
通常の紙巻きたばこの特徴は乾燥させたタバコの葉を刻んだものをフィルターとペーパーで巻いて、火で直接燃焼させた煙を吸うというものです。
その際人体に有害な物質としてニコチン、タール、一酸化炭素が発生するのは知っての通りですね。
シーシャも例外ではありません。タバコの葉をお茶の葉やサトウキビなどで代用したニコチンフリーのフレーバーも存在しますがタールや一酸化炭素は発生します。
またニコチンが含まれているとはいっても、普通の紙巻きタバコとは違い、煙を水にくぐらせているため、身体に入ってくるニコチンの量は、かなり減衰されています。まったく害が無いとは言えませんが、煙を吸った時のニコチンの味などは、ほとんど感じないかと思います
https://shisha-chillin.com/question/nicotine/
アメリカの病院発表によると水タバコは普通のタバコよりも、タールが45倍、ニコチンは1.7倍と濃度が濃く、40本程度のタバコを一気に吸っているようなもの、通常のタバコよりも有害である。という発言もされています
一度で普通のタバコ10箱分!??危険過ぎる水タバコ
ネット上では様々な意見が散見されどれが正しいのかよくわからない…
一般的によく言われるのは
アメリカ国立生物工学情報センター(NCBI)の研究で比較的新しい2019年の研究結果があったので一部を紹介したいと思います。
赤=ニコチン入りシーシャ
緑=ニコチンフリーシーシャ
水色=タバコ一本
青=タバコ一箱
CO(Carbon monoxide)=一酸化炭素
Tar=タール
Formaldehyde=フォルムアルデヒド
Acetaldehyde=アセトアルデヒド
PATs=発がん性のある多環芳香族炭化水素
ニコチンフリーの方が数値が高いのはよくわからないですが、シーシャがタバコ一箱に比べて高い数値を出している項目もありますね。(ニコチンの量はモノによってかなり変動があるので一概にデータには表せません)
やはり喫煙時間の長さからタバコ1本に比べるとはるかに多くの有害物質が含まれていることが分かります。
ただシーシャの吸い方的に、肺に入れずに「ふかす」ように吸うならば、実際にデータ通りの数値分だけ有害物質を摂取しているわけではないというのも一理あります。
他にも科学的なデータを知りたい方はこちらのアメリカ国立衛生研究所(NIH)にシーシャの健康に関する研究があります。
使い方
ネパールに行った時に購入したマイシーシャです。
QOL爆上がり待ったなし
シーシャ本体を購入すればホースからトング(炭を移動させる)、クレイトップ(フレーバーを乗せるもの)すべてついてくるでしょう。
炭
炭に火をつけましょう。シーシャ用の炭であればココナッツからできていて臭いが少ないです。フレーバーの香りを邪魔しないものがいいですね。それからシーシャ用の炭であれば着火剤がついているので比較的早く火が付きます。ライターで火をつけたらすぐに着火してくれるものもあります。
フレーバー
クレイトップに適量を乗せます。
Mサイズのクレイトップなら5~8g
Lサイズのクレイトップなら8~10g乗せます。
アルミホイル
火皿(炭を置く土台)をアルミホイルで作ります。フレーバーを乗せたクレイトップをアルミホイルがたるまないようにキッチリ巻いたら穴を空けます。
水
壺の部分に水を入れます。ボディを繋いだ時に真ん中の管が2~3cm浸かるくらいで大丈夫です。浸かっていないと水のフィルターを通さずに吸引してしまいますし、水の量が多すぎると吸引時に水が逆流することがあります。水はジュースや他の飲み物で代用することができますよ。味に違いが出るので自分の好みを研究してもいいですね。
準備が整ったら「ホース」「壺」「ボディ」「灰受け」「クレイトップ」を接続して、炭の熱でフレーバーが温まるのを待ちます。
空気を吸うことで酸素が流れて通常よりも早く炭が燃焼し温まります。煙の量が増えて徐々にフレーバーの味が濃くなってくる感じがすると思います。
1時間前後楽しむことができ、吸う人数やペースによって変動します。
楽しみ方
吸うときは口に含むように「ふかす」といいでしょう。吐くときは口を大きく開けてもわもわと煙が立つように吐くと香りを楽しむことができます。
友人や恋人とシェアしながら吸うとまったりとした空気感を同時に楽しむことができます。
慣れてきたらフレーバーの量や炭の量、温度加減を調整しながら自分の好みを追求できると楽しみ方は無限大です。
煙の量が多いのでこんな輪っかトリックもできますよ。
注意点
タバコと違って長時間の喫煙に及ぶので吸いすぎないようにしましょう。肺に入れたらダメというわけではないですが、酸素が届かなくなって酸欠状態になりやすいです。
慣れていないと気づかないうちに重度の酸欠状態に陥って気持ち悪くなってしまいます。
初めのうちはシェアしたり、休憩をはさみながら吸いましょう。
慣れれば体内の酸素が少なくなってきたら気づいて調節できるようになります。
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