スタークラフトというゲーム知ってますか?
実は世界で一番売れたのに日本人には存在が検知されないほど隠れすぎた名作ゲームなんです。
そもそもRTS(リアルタイムストラテジー)とはどんなゲームジャンルなのか?
リアルタイムでゲーム内の時間が進行し(僕らになじみのターン制じゃない)戦略を立てて相手を倒すというゲームジャンルです。
LOL(Leags of Legend)なんかは日本でも一時期流行ってました。
リアルタイムでゲームが進行するので考える猶予が与えられない。資源を獲得しながら陣地を広げ戦力を増強しつつ敵と戦う。優先度を考えながらこれらの操作を一人で行うので忙しいんだこれが!
1998年Blizzard Entertainment社によって発売された「スタークラフト」は現在1100万本を売上げ、かつては世界で最も売れたPCゲームとして知られていました。(現在はWikipediaによると7番目。その中では最も古いく、RTSジャンルにおいては未だに1位)
現在はその後継版としてスタークラフトⅡが主にプレイされています。
ギネス認定されるほどの売り上げを誇るPCゲーム。一体何が面白いのか?スタークラフトの魅力について見ていきましょう。
スタークラフトの魅力
壮絶な宇宙規模のストーリー
このゲームに登場する3つの種族がいます。人間(Terran)、エイリアン(Zarg)、宇宙人(Protoss)です。この3種族による争いを軸にした壮大な宇宙戦争が物語の中心です。

Terran(人類)
Terranは、地球人類が送った外宇宙探索船団が形成した文明で、人類の末裔です。地球を圧倒的な権力で支配していたUnited Power League(UPL)は、囚人や反逆者から4万人を選び出し、4隻の宇宙船に載せ、外宇宙探索に向かわせます。
目的地への道中、4隻の宇宙船は事故を起こし、宇宙をワープしながら漂流。最終的に地球から6万光年離れた星域にたどり着き、3隻がそれぞれ別の惑星に不時着、1隻は不時着に失敗し失われました。
その後不時着した彼らは60年かけて壊れた航行システムを復活させ再会しますが、人間の性か惑星同士の勢力争いが起こり、最も進んでいた惑星タルソニスを中心として「Terran連邦」が設立されました。
Terran連邦は他惑星からの反発や内紛を抱えながらも開拓を続ける中で、開拓地である惑星チャウ・サラが謎のエイリアン(Zerg)に侵略を受け、それをTerran連邦住人ごと焼き払った謎の宇宙人(Protoss)とも出会います。
StarCraftⅡ:Legacy of the Void 日本語wiki
この説明でなんとなくわかりますか?テラフォーマーズみたいな感じです。宇宙飛び出したらエイリアンに遭遇!

Zarg(エイリアン)
Zergは超古代文明Xel’nagaが惑星ゼラスで創りだした有機生命体です。
Zergは元々は惑星ゼラスに住むただの寄生生命体でした。Xel’nagaの介入により宿主の能力を取り込む異種同化能力、遺伝子操作能力を手に入れ、驚異的な進化を遂げ始めますが、あまりの進化にXel’nagaは危険を感じ始めます。
そこでXel’nagaはZergの象徴的存在であり知性と集団意識を統一するOvermindを作り、それによってZergもSwarmと呼ばれる社会体制を形成するようになりました。Zergは群体で一つの生き物のように行動し、Overmindがその脳の役割と果たすのです。
Zergは遂に創造主であるXel’naga自身をも取り込みます。彼らの知識を得るとともに彼らが作り出したもう一つの種族、Protossについて知り、完全な生命体になるためには高度知的生命体であるProtossとの同化が必要だと考え、その野望に向けて動き始めます。
ある時ZergはTerran人類と出会い、人類が僅かなサイオニックパワーを有していることを発見します。人類と同化し、サイオニックパワーを開発、同化できれば、Protossに勝つことができる。そう考えたOvermindはTerran文明への侵略を開始します。
StarCraftⅡ:Legacy of the Void 日本語wiki
こちらは例えるならドラゴンボールの「セル」です。サイヤ人を倒すために人造人間を吸収してパワーアップを目論むエイリアンてとこです。

Protoss(宇宙人)
Protossは超古代種族Xel’nagaが創りだした超知的生命体で、Aiur(アイアー)を母星としています。Xel’nagaがAiurに創ったとある種族は高い適応能力、運動能力、そして超心理的結合(サイオニックリンク)によるコミュニケーションを可能としており、Xel’nagaはこの種族に「最初に生まれしもの」の意味を込めて「Protoss」と名づけました。
その後もXel’nagaはProtossに急激な進化を促し、後にProtossの前に姿を現しますが、すっかり傲慢になりサイオニックリンクまで失ったProtossに失望。Aiurを離れます。残されたProtossは絶望し、「永遠の闘争」と呼ばれる内紛により荒廃していきます。
その後「秩序をもたらす者」と呼ばれるカースという哲学者が現れ、彼の働きによりサイオニックリンクが復活。「永遠の闘争」を終結させ、「上昇への道」(カーラ)と呼ばれる宗教的基盤により新たな社会制度を構築。再び大いに繁栄していきます。
ある時Protossは精力的に開拓を続ける新たな種族「人類」を発見。自らをTerranと称するその種族を長きに渡り見守りますが、Terranの開拓地チャウ・サラが別の種族(Zerg)により侵食されていることに気づき、これ以上の侵食を防ぐためにTerranもろとも焼き払います。
StarCraftⅡ:Legacy of the Void 日本語wiki
良い例えが見つからないのでドラゴンボールでいう「フリーザ」という位置づけにしておきましょう。超越した能力を持つ知的生命体です。(クウラにちょっと似てる?)
ゲームバランス(種族バランス)が神
これらの3種族それぞれ特徴があって戦い方のスタイルも種族によって変わってきます。
これらの特徴を活かしたスタイルでゲームを進めていきます。
例えば遠隔射撃の得意なテランだったら射程を活かして相手の攻撃が届かないところから一方的に殴るとか、少ない資源で多くのユニットを生産できるザーグなら数の暴力で押し切るとか、少数精鋭のプロトスなら範囲攻撃を駆使してまとめて敵を倒すとか。
このゲームの凄いところが、3つの種族がそれぞれ独自の特徴を持ちながら、それでいて種族間の優位がないことが挙げられます。
定期的にバランス調整がされるのでどの種族間でもだいたい50%の勝率に収まるようにゲームバランスが常に保たれています。
しかも3種族の関係が〇〇は△△より強いとか、いわゆる「じゃんけん」の関係ではなくてどの種族を選んでも、相手の種族に対抗する策が存在し、種族の選定が勝敗に直結しないのです。
複雑な戦略性

最初は6体のワーカー(資源採掘ユニット)とベース(拠点)がある状態から始まります。視界という概念があり、自分のユニットや建築物の一定の範囲以外は見えないので相手のベースがどこにあるのかわからない状態でスタートします。
資源を採掘し自陣を拡張しながら相手のベースを見つけ出し破壊するのがこのゲームの目的です。相手が降参するかすべての建築物を破壊したら勝利です。
そこで重要になるのが戦略です。何を優先しどういった順番で戦いを進めるのかは、状況によって刻一刻と変化していきます。
資源をたくさん集めて、戦力を拡大してから攻めるのか、相手が防衛準備ができていない序盤の隙をついて攻めるのか。アドバンテージを見て正面突破するのか、相手の資源を断つためにワーカーを倒しに行くのか。全ては指揮官であるあなたの手に委ねられています。

Playするには?
なんと2017年11月14日から無料で遊べるようになりました!
ちなみに僕は「StarCraft Blood War」と「StarCraftⅡ Wings of Liverty」はパッケージを購入して遊んでいましたがみなさんは何も気にせず公式HPからDLすればすぐに遊べますよ。
Bilizzard社の公式ページからDLできます。
詳しくはStarCraftⅡ:Legacy of the Void 日本語wikiにインストール・導入の手引きがありますので参考にされたし!
観戦もアツい!
実を言うと、僕は完全にオブザーバー(観戦メインの人間)です。
大好きなサッカーでもバスケでも欧州リーグの試合やNBAはほとんど見ない「スポーツは自分でやらなきゃ楽しくない」派の僕ですが、StarCraftに関しては自分でやらなくても観戦がめちゃくちゃ面白い!
大量の戦闘ユニット同士が正面から一気にぶつかり溶けあっていく様子はまさに圧巻です。長い時間費やして拡大した軍でも、勝負が決まるのは一瞬。高い戦略性と一瞬のミスも許されないハラハラドキドキ感はE-sportsならでは!
特に韓国では人気が爆発しすぎて社会現象を巻き起こした程です。
プロリーグが存在し、テレビでは試合の様子を中継するチャンネルもあります。(毎週、またはそれ以上のペースで)
僕自身も韓国の友達に教えてもらったのが始めたきっかけでした。
こちらのチャンネルでは韓国のプロリーグGSLの試合を日本語で実況解説しています。
過去の動画も見れるので、どんな感じで試合が進行するのか見てみるのもいいですね。
あなたの戦略で種族を勝利に導きましょう!
アイユールは我が命よ!
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