ブルトン語ってご存じですか?
そうです、フランス北西部ブルターニュ地方で使用され、消滅危機に登録されている言語のことですね。
この割とレアめな言語に大学の講義で出会いました。(一応フランス語を専攻していたもんでですね)
ブルトン語について
地図で見るとこんな感じですね。
ノルマンディーのほう程ではないですがかなりイギリスと近い地域になります。
このブルターニュ地域圏はフランスを構成する州のうちの一つで日本で言えば「地方」のくくりになります。関西とか関東とか
で、その中にまたいくつか県が存在しています。
Ille-et-Vilaine県,Morbihan県 etc…(日本の都道府県にあたる)
フランスにおける少数言語がテーマの講義の中でブルターニュの中に主な地域語として「ブルトン語」と「ガロ語」が紹介されました。
どちらもフランスの公用語ではありません。
ガロ語も消滅危機にある言語で話者数はブルトン語よりもはるかに少ないです。
ちなみにブルトン語は約20万人でガロ語が約2万人だそうです。
このブルトン語は20世紀初頭には200万近い話者がいたそうですが今では10分の一近くまで減少しているのです。
そんで、ブルトン語の話者たちはブルトン語の復権を試みて町の案内板をフランス語とブルトン語併記したりしてるそうです。
講義の中でブルトン語の曲が紹介されました。
その時聞いた曲がめっちゃツボで今でも聞いてます。
オススメなので是非紹介させてください。
ブルトン語の曲【Nolwenn Leroy】
タイトルの“Tri Martolod”は三人の水夫という意味。
森の中を探検する子供たちと歌手のNokwenn Leroy(ノルウェンルロワ)の映像が交互に流れるPVが印象的。
こちらのNokwenn Leroyはブルトン語の曲の復権運動の一環としてブルトン語の曲を作っているそうです。ブルトン語の曲以外にも、フランス語、英語の曲もあります。
ところでこの曲、民謡風でどこかケルト音楽の雰囲気を感じませんか?
それもそのはず、ブルトン語はもともとケルト諸語の流れをくむ言語なのです。
ブルターニュ地方自体もともとケルト文化圏に属していて、その影響が大きいみたいですね。(Bretonってブリテンのフランス語読みじゃんね)
もちろん彼女自身もそのブルターニュの出身です。
こちらに歌詞の日本語訳がありました。
この記事を書く前はブルトン語の歌手を日本語で紹介してるページとかないやろなと思ったらありましたね。どんなマニアックな内容でもその道の先達はいるもんですねぇ。
この曲は彼女の「Bretonne」のアルバムに収録されています。
他の曲も美しいブルトン語の曲なのでご視聴あれ。
こちらは同歌手のフランス語の曲です。
フランス語でも曲のテイストが似ていてケルト音楽の雰囲気が心地いい~。
ケルト音楽といえば「あ~モンハンね?」くらいしかわからない完全な門外漢なのですが、主にバグパイプという楽器を使って演奏するそうです。調律が狂ってそうな名前ですけど素敵な音です。
この曲もバグパイプを用いてるんでしょうか?そんな気がします。詳しい方がいたら教えてください。
ちなみにケルト音楽で調べたら代表的なミュージシャンとしてNolwenn Leroyが紹介されていました。やっぱりその道ではメジャーな方のようですね。
それにしてもPV中の彼女のニヒルな笑顔が個人的にツボです。フランス女性というと我々は金髪碧眼を想像してしまいがちですが、彼女のような黒髪に水色の瞳もエキゾチックで素敵ですよね。間違いない。
僕と同じく彼女の曲がツボだった人はこの曲も好きに違いない。フランス語だけど…
おまけ
最後におまけとしていくつか簡単なブルトン語を紹介します。
ブルターニュ地方に行くことがあれば使えるかもしれません。
ブルトン語復権運動の担い手になれるかも?
それでは Kenavo ar wech all. (ケナヴォ アル ウェシ アル)[さよなら]
コメント