「ベルギービールって種類が多くて何を頼めばいいかわからない」
「ビールを飲めるようになりたいけど苦みがおいしいとは思えない!」
今日はそんな人に向けた、ベルギービールの専門店で働いていた僕がオススメのベルギービールをいくつか紹介したいと思います。
オクトーバーフェスト(ドイツビールのフェス)のイベントのバイトでもなぜかベルギービールのブースに配属されたり、サルサを踊りに行った海外のバーもベルギービール専門の店だったりなにかとベルギービールに縁があります。
ベルギーと言えばなんでしょう?
チョコレート?ワッフル?サッカー?
FIFAワールドカップ日本vsベルギー戦、ロスタイムにまさかの逆転弾を受けて無念の敗退を期したのはまだ記憶に新しいです。(ベルギーは2018年3位でした。強かった!)
実はベルギー世界でも有数なビール大国です。なんといっても1000を超えると言われるその種類の豊富さ。
これだけの種類があればきっと、必ず、絶対あなたの好みのビールが見つかるはず。
日本ビールvsベルギービール
「そもそも私ビールまじで無理なんだよねw」という方にお話ししておきたいのですが、日本のビールって本当に種類が少ないです。
その数少ないビールを飲んだ経験だけでこの世に存在する全てのビールを飲まず嫌いになるのは非常にもったいない!
そう言うと「日本にも種類いっぱいありますけど!?アサヒ!キリン!サッポロ!サントリー!各メーカー豊富なラインナップですけど!?💢」
とおっしゃる方もいるかもしれません。
日本のビールのほとんどは「ピルスナースタイル」です。

そもそもビールの作り方は「エール(上面発酵)」「ラガー(下面発酵)」「ランビック(自然発酵)」があって、製造方法が違うと味も全く変わってきます。
で、日本のビールは基本的にラガー(下面発酵)という製法で作る「ピルスナー」タイプのビールというわけです。
ピルスナーはチェコのピルゼンという地で確立されたスタイルで
といった特徴があります。まさに日本のビールは全部淡い黄金色ばかりですよね。
材料や製法が同じだから、どの銘柄を飲んでも基本的に味や特徴が似通るわけです。

なのでピルスナータイプが口に合わないなら、他の製法、スタイルをまずは試すべきでしょう。(ちなみにベルギービールはエール/ラガー/ランビックと豊富な製法のラインナップがあるので全く違う味をたくさん楽しむことができます)
また、日本のビールと比べてベルギービールはアルコール度数が高めという特徴もあるので、「薄いビールじゃ飲んだ気にならねえんだよ!」というアル中にもおすすめです!
個人的オススメ5選

ヒューガルデンホワイト
まずはこちら「ヒューガルデンホワイト」
世界中で愛されている最もメジャーなベルギービールかもしれません。
ヒューガルデンという名前はビールが生まれたベルギーの村の名前に由来するそうです。
特徴的なのは原材料として小麦を使っていることです。
日本のビールは大麦麦芽とホップを使用するのが一般的ですが、ホワイトビールは小麦を使用し、上面発酵のエールビールという違いがあります。
小麦を多く用いることでフルーティーな香りとほのかな酸味が生まれます。そしてビールの色は淡く濁った黄色です。
副原料としてコリアンダーとオレンジピールを使用しているので日本では発泡酒扱いです。
アツい夏にゴクゴク飲むのがおすすめ。大麦とホップのピルスナースタイルに飽きたらまずはホワイトビールに挑戦してみましょう。

リーフマン
女性にもオススメ「リーフマン」は熟成させたチェリーをブレンドしたビールです。
18ヶ月という長い期間漬け込んで熟成させたチェリーとベリー系のジュースをブレンドしており苦さ控えめ甘くて飲みやすいビールです。

オクトーバーフェスト関連のイベントでも扱っている定番のフルーツビール。
特にオクトーバーフェスト等のイベントでは女性のお客さんも多いので、「多すぎて何飲めばいいかわかんねー」っていうお姉さんにはとりあえずリーフマンをオススメしていました。
けど時々いる自称ビール大好きお姉さんには「フルーツとかビールじゃないっしょw」と一蹴されるので注意が必要。
そんな時は「でもインスタ映えしますよ?」と言えば買ってくれる可能性アリ。
また「オン・ザ・ロック」の飲み方もオススメで、リーフマンにはロック専用のグラスもあります。
「ビールに氷を入れるなんて!」と言わずに是非試してみてください。
自称「ビール通」からは何かとイチャモン付けられがちなこのビール(笑)…💦
ニュートン
ホワイトビールび青りんごの果汁を加えたビール「ニュートン」。
もちろんニュートンが万有引力を発見したリンゴのエピソードからの命名。
アルコール度数も低いのでジュース感覚でごくごく飲めます。
日本でも近年キリンから「シードルビール」が発売されています。
こちらはリンゴを醸造したビール。
コンビニで一度買って飲んだことがありますが、アルコール感や苦みもなく飲みやすいですね。子供用シャンパンみたい。
青りんごのさわやかな味わいで気持ちもリフレッシュ✨

デュベル
ゴールデンエール「デュベル」
デュベルは「悪魔」の意味です。そうデビル。
特徴は日本のビールのラガー製法とは対照的なエール製法でありながら色は同じような透き通ったゴールデンカラー。しかしその度数まさに悪魔的8.5%!!
また、香りも特徴的で柑橘系の香りとスパイスの香りがミックスした良い香り。
グラスも特徴的なチューリップ型を採用しており、この形のグラスはビールの香りを保持する役割があります。
さらにデュベルは注いだ時に力強く泡立ちます。泡がビールの香りを中に閉じ込めてくれるんですね~。注ぐときにはちょっと注意が必要。
このうまさ、悪魔的っ!!!(普通に飲みやすいよ)

デリリウムトレメンス
象さん印の「デリリウムトレメンス」(象印は無関係)
写真のグラスにもコースターにも、ビールのラベルにもピンク色のゾウさんが描かれています。
デリリウムトレメンスはラテン語で「震える幻覚症状」を意味するそうです。
このビールを飲むと象→クロコダイル→ドラゴン→鳥の順番で幻覚が見えるという…
なんだか恐ろしい…アル中御用達ビールなの!?
いえいえ、そんなことはありません。フルーティーな味わいでほのかな甘みがあります。
アルコール度数は先ほどのデュベルと同じく8.5%と比較的高め。後からアルコールのガツンという辛味がやってきます。
今まで3度程飲みましたがまだ幻覚症状は表れていないので安心して飲んでください。
飲みやすいからと言って飲みすぎには注意。
うーん、このピンクのゾウさんどこかで見たような…

おまけ日本のベルジャンホワイトビール
日本の会社が作っているベルジャンホワイトビールもあります。
知ってる人んも多いかも「水曜日のネコ」
コンビニやスーパーでも最近よく見ますよね。
ネーミングも可愛いし気になってる人も多いかも。
実はこのビール、ヤッホーブルーイングという日本の会社が製造しているビールです。
「水曜日のネコ」はベルギー生まれの「ベルジャン・ホワイトエール」というスタイル(ビールの種類)で、大麦と小麦の両方を使って造ったビールです。スパイスにオレンジピールとコリアンダーシードが使われているため、爽やかな香りと甘酸っぱい味わいがします。苦味が無くすっきりとした飲み口なので、
水曜日のネコ
普段あまりビールを飲まない人や、女性にもおすすめのビールです。
日本でもいろんなスタイルのビールが手軽に楽しめるようになるのはうれしいですね。
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