湯シャンを実践している僕が湯シャンの是非について考えてみる。
僕の湯シャンヒストリー
僕は2016年の12月から湯シャンを実践しています。
湯シャン歴だいたい3年半
湯シャンとの出会い
湯シャンを初めて知ったのは中南米を旅行している時でした。
宿で知り合ったご夫婦が湯シャンを実践していると
「湯シャン」というワードを数回聞いたことがある程度でその実態を全く知らなかった僕は
その夫婦がシャンプーをしていないという話を聞いてびっくりしました。
「え、じゃあシャンプーしないでどうするの?」
「お湯で流すだけだよ」
「えー、絶対臭いしかゆいやん…」
というのが正直な感想でした。
まぁまずは物は試しだと、その夫婦が実践するきっかけとなった一冊のマンガを紹介してもらいました。
そのマンガの内容は医学的根拠には乏しいものの納得できる部分が多くとりあえず挑戦してみることにしました。
それは苦しくないか?笑ってレベルでギャグを豊富に詰め込んでいて読んでいて面白い。
実践した理由
湯シャンを実践する人の多くは薄毛が気になるとか体質改善を理由に始める人が多いのではないでしょうか?
僕が実践した理由はちょっと変わってて
《旅中の荷物が減らせる》
というのが最も大きな理由でした(そんな理由で始める人他にいない)
極端なミニマリストで旅中の荷物が多くなるのがめちゃくちゃ嫌だったのでシャンプーを持ち歩かずに旅ができるというのは目から鱗でした。
そこ削る考えは浮かばなかったわ…と
湯シャン後の身体の変化
最初の2週間は皮脂が完全に落ち切らない感じが気になって辛かったです。
これは通常のシャンプーにより本来必要な油まで落としきることで必要以上の油を出し続けてしまうことが原因だそうです。
予め聞いていたのでこの期間は頑張って乗り切りました。
その後はお湯で流すだけで皮脂も気にならなくなり、快適に過ごせるようになりました。
それから肌質が改善しました。
僕は小学校5年生頃から慢性的なニキビに悩まされていて(いわゆる思春期ニキビ)大学生になるころまでニキビとの闘いの日々でした。
二十歳を超えてそれなりに落ち着いてきてはいたものの、完全に卒業できたのは湯シャンを始めた後でした。
1か月経った頃には小学生低学年頃のはつるつる肌を取り戻し、高校時代の友達に久しぶりに会ったときには「あのニキビ面のお前がこうなるとはなぁ」と言われてぶっ飛ばしてやろうかと思いました。(嘘です嬉しかったです)
メリットとデメリット
湯シャンのメリットとデメリットについて紹介します。実体験に基づき個人差があること、医学的科学的根拠がない点はご了承ください。(湯シャン派とシャンプー派の争いが絶えない理由の一つ?)
メリット
肌質が改善する
これは僕自身一番実感している効果ですね。
もともとニキビに長年悩んでいたのでニキビに関しては色んな情報を読み漁ってできることは何でも試しました。もちろん皮膚科にも通院しました。
ニキビができる原因の一つとして本来頭皮から出る油分が詰まってしまって、行き場を失った油が顔の毛穴からも大量に出る。その一部が詰まることでニキビができてしまうというものです。
確かに通常のシャンプーから洗い流すまでの工程が完璧だったら防げるかもしれませんが僕の場合もともとオイリーな肌質だったため、そもそもの油を出す量を制限するというのが効果が出た理由かもしれません。
日経新聞の記事でお湯洗浄による皮膚症状の改善に関するアンケートがありました。
岡田氏は自院を受診した、かゆみや湿疹などの皮膚症状を有する乳幼児162人に対してアンケート調査を実施。2013年4月、その結果を日本小児科医会会報に報告した。来院した患児の保護者には、洗浄剤をできるだけ使わず、汚れや臭いが気になるときにだけせっけんを用いて洗い、入浴後は白色ワセリンを用いて保湿するように指導。その後、3カ月以内に再度来院した際に皮膚の状態を保護者に確認した。その結果、50%が「軽快した」、23%が「変化なし」と回答。1%が「体の湿疹は改善したが頭が臭くなった」、1%が「湿疹は改善したが、頸部に発赤が現れた」と訴えた。残りの25%は記載がなかったり、再診がなく不明だった。
医師の間で広まる「洗いすぎない」スキンケア術
薄毛改善
僕は親類のどこを見渡してもハゲが見つからないほどドフサのDNAを受け継いでいるので実体験によるものではありませんが
湯シャンの一番の実践理由であり、数多くの成果が報告されているのが間違いなく薄毛改善です。
オススメされたマンガの中で用いられていた主張として
「ハゲのホームレスをみたことがあるか?」
というのがありました。ホームレスの人はシャンプーをすることがないからハゲないんだという主張は確かに納得できます。ハゲてからホームレスになる人だっているだろうしホームレスの頭髪の調査をしたわけではないとしても僕らの持つイメージとしては確かにその通りですよね?
あとハゲてる動物も見たことないですよね。(知らないだけ?)
すね毛とか胸毛とか部分的に禿げることも聞いたことがないことを考慮するとシャンプーをする人間の頭部に特有のトラブルだということは何かしら因果関係があると考えるのが妥当ではないでしょうか。
アレルギー改善
これは僕の友達の実体験です。
その子は背中のアトピーが凄かったらしく、湯シャンによって改善できたと言ってました。
特に髪の長い人だとシャンプーの残りが背中に付いたりして洗い流しが足りないという場合もあるでしょう。ただ背中も頭部に近い部位なので行き場を失った油分が背中の毛穴から出てアレルギーを起こすということも考えられます。
実際に僕も顔だけでなく背中ニキビもすごかったので、頭部に近いところほど毛穴同士の相関があるってことですね。背中のニキビ跡に関してはもう取り返しのつかないレベルの跡が残ってしまってるので今さらどうしようもないんです…
「俺の背後に立つな…」
デメリット
臭い
一番気になる点ですよね。
僕自身がいくら「臭いは気にならないですよ!」といったところで「それはお前が臭いに慣れてしまって云々」といわれるのがオチでしょう。
旅行中の夫婦や元アトピーの友達をはじめ、周りで湯シャンを実践してる人は特に何の臭いもしません。
しかし先のアンケートでも見られたように、お湯洗浄を実施した人のうち1%は「頭が臭くなった」と答えたそうです。
臭いの原因は?
臭いの原因となるのは皮脂です。これが皮膚表面の細菌によって分解されることによって悪臭の原因となります。
お湯でもこの皮脂を除去することで臭いは発生しないということですね。
皮脂がよく落ちる温度は?【40度~42度が最適な理由】
皮脂は37℃から溶け始めるそうです。
そして洗浴による汚れの落ちる度合いは40度まで上昇し40度から60度で横ばい、60度以上で再び上昇するそうです。
さらに医学部大学教授の記事によると
なお、42度を超える熱いお湯だと、炎症やかゆみのもとになる物質「ヒスタミン」が皮膚に生じやすくなり、肌荒れの原因になりうるため避けた方がいいとか。
男の最強肌ケアは“入浴”!? 汚れは湯船で落とすべし!
つまり皮脂を落としつつ、かつかゆみを抑えるためには40度~42度くらいの湯温がベストということですね。僕もいつもこのくらいの温度で実践しています。
夏場は注意
しかし夏場のシャワーで40度~42度って結構きつくないですか?
頭皮の臭いが気になる方は37度以下の温度でシャワーを浴びていることが原因かもしれません。
などの工夫をすると解決できそうです。
ちなみに僕は週に1,2回は薄めたシャンプーを使っています。
生活習慣が原因かも
そもそも問題の原因が洗髪だけでなく生活習慣にあるかもしれません。
ホルモンバランスが整った生活を送ることも洗髪と同様に重要ですね。
また、皮脂の量に男女差や年齢差があるので10人いれば10通りの答えがあると覚えておきましょう。
整髪料はお湯だけでは落ちない
これは結構厄介な問題ですね。
整髪料は毎日つけるという方も多いでしょう。
僕は今ロン毛なので整髪料を使うことはほとんどありません。
けど短髪の時は必ずといっていいほど整髪料を使っていたので、熱いお湯だけだと落ちないんですね。
整髪料が残ったままだと臭い・かゆみの原因になるのでシャンプーでしっかり落としましょう。
僕が短髪の時に実践していたのは、髪の毛に付いた整髪料だけをシャンプーで洗い流すようにし、頭皮は湯で洗浄するという方法です。
シャンプー派の主張
お前臭ってるぞ派
もともと、過酸化脂質には特有のニオイがあるのですが、雑菌の温床となった過酸化脂質は、人に不快感を与える頭皮の悪臭になってしまうのです。
【必見】湯シャンは逆効果?医師が教える危険性と正しいやり方
あなたがどんなにシャンプーを使わなくなって髪の毛がふさふさでツヤツヤだと主張しても・・・あなたの頭、匂いますよ!!
「湯シャン」実践派の方へ・・・匂うんですけど。元ネタはニセ医学の経皮毒か?
皮脂が皮膚表面の細菌によって分解されることによって悪臭の原因となることはご説明した通りです。
湯シャンを実践している人の中でも臭いが気になる人が多くないことから
のではなく皮脂と細菌の観点から臭いが発生している原因を考える必要があります。
自分ではわからないだけだぞ派
臭くないと本人は言っているが、実はにおうというご意見が多いように思います。私も、「臭くないと本人は言っているが、実はにおう」に賛成です。毎日、がまんしています。
https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2015/0810/724923.htm
そもそも頭だけ臭い人って本当にいるんですか?
ワキガとか体臭含めて臭う人は確かに出会うけど、ピンポイントで頭だけって僕は今まで会ったことないな。
仮にいても、相当強く発臭してるか至近距離で嗅がないとわからないと思うんですが…
「毎日一緒に過ごす人が湯シャンを始めた日を境に臭くなった」とかだったら湯シャンが原因だと言えるかもしれません。
野生の動物ってかなり臭いますよね、特に口臭。でも彼ら彼女たちは自分の体臭や口臭を臭いとは意識してません(動物に聞いたわけではないけどね)。常にある一定の臭いを嗅ぎ続けると、その臭いにいちいち脳が反応していると、脳も疲れちゃいますので「匂わなかった」と処理するようなシステムになっています。湯シャンを習慣としている方はこの現象に陥っている可能性もありますし、そもそも湯シャンんって効果的とおっしゃる方はご自分の頭皮を自分で嗅ぐことはできません。
「湯シャン」実践派の方へ・・・匂うんですけど。元ネタはニセ医学の経皮毒か?
昔、テレビでインタビュー中の人の頭上に「くさや」を吊るして気づくかどうか検証した番組を思い出しました。
人間は頭上の臭いにはめちゃ鈍感らしい(鼻の孔は下向きだし当たり前?)
だから自分の頭皮の臭いに慣れてしまうという主張はちょっと怪しい。
僕もバックパッカーで長距離移動をして3日間シャワーを浴びないこともザラですが、普通にくさい…におってくるわけではないけど触って嗅げば普通にわかる。
左足壊死ニキくらい十分に悪臭に晒され続けて初めて嗅覚が麻痺してくるんでしょうね。
結論
湯シャンを実践することによって他の人の迷惑になってしまっているなら(主に臭い)問題ですが、本人が薄毛の改善や肌質の改善が実感できているならよくないですか。
確かに医学的根拠に乏しい点は否めませんが
これ等の事実を考慮すれば試してみる価値が十分にあると思います。
大事なのは生活習慣の違いや、男女、年齢による皮脂量の違いを知ったうえで自分に合ったやり方を見つけていくこと、1つの方法が正しいと思わず他人に自分のやり方を押し付けないことではないでしょうか?
僕は週1~2回のシャンプーが自分の身体にあっているので実践しています。メリットデメリットについての話はすれど、他の人も同じようにさせようという考えは毛頭ありません。毛根はありますが。
ただシャンプーを毎日する生活と、湯シャンの生活どちらも体験してる僕は比較検討ができるという話です。(生まれてからシャンプー一筋の人生だと比較して語ることはできないですよね。)
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