これまでいくつかラテンダンスに関する記事を書いてきましたが、
2021年5月1日、南森町にラテンダンスの踊れるLatin Bar「Marysol」をオープンしました。
自分のお店を持ちたいと考える人の参考になるかと思い、久しぶりに記事を書くことにしました。
開業する側からの観点で費用を安く済ませたポイントをまとめます。
居抜き物件
事業用物件には
の二つがあります。
スケルトン物件は中身がカラの状態で箱だけの物件。
居抜き物件は前の所有者が内装や設備を残した状態の物件。
居抜き物件の場合、内装や設備がどのくらい残っているかは物件にもよりますが、多くの場合それらを1から全て自分で準備するスケルトン物件に比べると費用を抑えられることができます。
ということで私は飲食店の居抜き物件に絞って物件探しをしていました。
もし内装や設備が自分のイメージしている店にピタッとハマれば資金も時間もうんと節約できます。
が、そのような都合のいい物件が都合のいい立地にあるのは天和をあがるくらいの豪運が必要。
私が見つけた物件は立地や広さ、家賃の条件は満たしていたものの、カラオケ喫茶の居抜き物件だったためかなり内装が昭和レトロのまま残っていました。
他に良かった点は、業務用冷蔵庫や製氷機、業務用エアコンが残されていたことです。
◎よかった条件→立地、広さ、家賃、設備
✖良くない条件→内装(古臭い)
内装DIY
ということで、次なる費用の掛かる問題点として内装がありました。
具体的には、床フロア、壁紙クロス、音響、照明、水道設備など
全部自分でやる必要はないので、プロに任せるところと自分で手を入れるところをしっかり見極めましょう。
僕の場合、床、壁、水道は動画でやり方を調べて後は気合でどうにかなると思ってDIYに挑戦しました。
音響に関してはオーディオ知識が全くなかったので、知り合いに相談して仕入れてもらいました。
天井の工事は、他の箇所よりも余計にお金がかかるので現状の内装を活用することにしました。
自分が実際に行った内装DIYについてはまた別記事で紹介したいと思います。
クラウドファンディング的支援
備品の購入を、開業祝という形で様々な方に支援していただきました。
結局、他力本願かっ!と思われそうですが、そうです他力様様です。自分のちっぽけな力や資金力でできることは本当に限られています。開業する時にすら周りに頼れる人がいないようでは、開業後経営していくうえでも独りぼっちです。まずは自分の周囲に頼れる存在を!
開業資金としては300万円ほど自己資金を用意していたので、クラウドファンディングでお金を集めるというよりはもっと直接的に備品の購入を開業祝として支援できる方法を選びました。
具体的にはAmazonの欲しいものリストという形で公開しSNSで発信することで支援を募りました。
デメリットとしては、クラウドファンディングと違って自分の面識のない方等の支援は得られにくいということです。
自分のSNSで発信する限り、そのフォロワーにしか情報が行かないからです。
SNS上で影響力の強い方や情報発信のアイデアがあればその限りではないかもしれません。
このおかげで「Marysol」は椅子やテーブルなどの備品約10万円近いご支援を賜りました。誠にありがとうございます。
さらに、僕はこれらの支援が回りまわって他者に還元されるように、売り上げの一部をUNICEFに募金することを掲げて支援のお願いを募りました。これも多くの方からのご支援を頂けた一助になったのかなと思っています。(後日オープン月の売り上げの10%をUNICEFに募金しました)
開業費の内訳
工夫と根性で安く開業できるということがわかりました。
収入を得るまでのランニングコストや仕入れもあるので、チョッキシ100万円というわけには行きませんが、できるだけ開業費を抑えるポイントを示すだけでもこの記事が役に立てばと思います。
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